トワ子とたま子のよもやま話(その2) 魚が魚を産む?

トワ子「ねぇ、たま子?魚ってどんな形で生まれるか知ってる?」

たま子「それくらい知ってますよ~、はい、卵です!代表的な体外受精じゃないですか~。」

トワ子「一般的にはその通りよね。でもね、赤ちゃんで産む魚もいるのよ。」

たま子「え~っ!そんな魚いるんですかぁ?と言う事は・・・体内受精する魚がいるって事ですか?」

トワ子「そうなのよ。魚にはね、卵を産む卵生・孵化させてから産む卵胎生・育ててから産む胎生の3つの出産方法があるのよ。子を産む目的は、種の存続にあるでしょ。だから、それぞれの出産方法の大きな違いは卵の数にあるの。魚だけじゃなくて動物はね、出産後の生き残り率が高いほど産む数が少ないのよ。」

たま子 「そうなんですか~?卵の時から計算されてるんですね?・・・

えっ、計算??」

トワ子「どうしたの?急に黙っちゃって?」

たま子「 私、魚卵大好きで特にイクラには目がないんですけど・・・なんだか鮭に対して罪悪感を感じてきました。今後は控えた方がいいですかね?」

トワ子「フフフ、大丈夫よ、安心して!説明は後にして、話を続けるわね。体内で孵化する卵の栄養素って何か分かる?」

たま子「母体からの栄養供給でしょ?へその緒的なもので繋がっているとか?」

トワ子「それは後からで、始めは体内で孵化させる卵の栄養は自分の黄身と他の卵よ!つまり、ヒトと同じでその周期の一番強くて優秀な代表卵を作るために、他の卵がわが身を捧げて応援するって事なのよ。」

たま子「なんて素晴らしい同種間の愛なのでしょう~。うるって、きます。」

トワ子「そうよね。きっと、神様のお考えなのでしょうね~。(天を仰ぐ)

たま子「先輩!陶酔しているところすみませんが、話の続きをお願いします。」

トワ子「そうでした。何でしたっけ?・・・そうそう、魚の赤ちゃんの話よね。

    卵生の卵には、浮性卵と沈性卵と言う2種類があって、浮性卵は♀の後を♂が追いかけて♀が大量に放卵すると♂もすかさず放精して後は放置!対して沈性卵は、サンゴや海藻などにくっつくから♀や♂が保護して孵化するまで卵を育てる魚が多いのよ。」

たま子(ふむふむ)

トワ子「次に、卵胎生と胎生の違いはね、♂の尾びれが交接器として発達して交接いわゆる交尾をして、それによって体内受精が出来るのね。そして受精卵を、卵黄のみで発育させて孵化した状態で産むのが卵胎生。その後に母体からなんらかの形で栄養の供給を受けて十分に発育した子供を産むのが胎生って言われるのよ。」

たま子 「なるほどです。で、あの~イクラ、いや鮭はどの産み方でしょう?」

トワ子「安心して川底に無数の産卵よ!たま子が食べちゃっても、その子の兄弟姉妹がたくさんいるから種は守られるわよ。」

たま子「よかったです~。安心しました。」

トワ子「子を産む魚は、さめ・えい・めばる・かさご・グッピーなどの種類にいるのよ。それとおもしろいのは、通常、妊娠や出産に伴い女性ホルモンなどの分泌量の変動が起こって母体の体内環境が変化するでしょ。哺乳類と魚類では、女性ホルモンを始めとする内分泌物質に共通するものが多いらしいのよね。でも、哺乳類の胎生と魚類の胎生は進化的に独立してそれぞれに獲得しているらしいからどちらもすごいわね。」

たま子「生物って、種を守るためには自然の力を利用したりすごい知恵を使ったりして、おまけにその子孫も適応能力が半端ないんですね。私も御先祖様から受け継いだ遺伝子をしっかりと子孫に受け渡さないといけないですね。そのためにも、うかうかしてられませんね~。まずは・・・まずは、どうすれば良いのでしょうか?」

トワ子「そうね~、まずは、健康な身体作りね。好き嫌いしないでなんでも食べて強い体を作り、種のレベルアップのための素敵な相手を見つけるために自分磨きをする事かしらね。」

たま子「わかりました。じゃ、手短なところからまず歯磨きを徹底します!」

トワ子「・・・・・・?」

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