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2010.10.13
ノーベル生理学・医学賞2010
先日、2010年のノーベル医学賞に、イギリス人のRobert・G・Edwards氏が選ばれました。
世界初の試験管ベビーを誕生させた科学者です。
1978年7月25日に全世界の注目を集めて誕生したルイーズ・ブラウン嬢も、はや30才を越え、結婚後出産もしており、体外受精児が健康な子供を産めることも実証しています。
トワ子『ルイーズちゃんのニュースをテレビで初めて見た時は、びっくりしたわ。試験管ベビーという言葉がとてもSF的で、最初は試験管の中で、赤ちゃんまで発育させるのかと思ってしまったもの。』
たま子『先輩、歳がばれますよ。私はまだ生まれていませんでしたから。』
トワ子『・・・。とにかく、この30数年の間に、全世界で400万人近くもの子供が、IVF(体外受精)でこの世に生を受けているのだから、倫理面での議論を除けば、体外受精は安全、安心な技術であることを証明してるわね。』
私達培養室が日々行っていることは、体外に取り出した卵子と精子を受精させて、2日あるいは6日くらいまで発育させた胚(受精卵)を、子宮の中に戻すまでの培養の過程です。赤ちゃんになるまでの期間にとったら、ほんの僅かな時間でしかありませんが、1細胞であった卵子が、100近くの細胞数まで変化していく様子は、とても感動的です。